先週末の日曜日に無事帰国しました。本当は毎日現地で日々感じたことを書くつもりだったのですが、日中は忙しく夜は飲みに連れていかれて、時間がとれませんでした。(全く休まらない春休みでした。。。)
で、前回のエントリーと合わせて、もうひとつ印象的だった企業、靴工場について書こうと思います。
その靴工場は、社長さんが幼少から靴磨きで口に糊していたのですが、このままでは絶望しかないと靴職人について技術を学び、ようやく自分の工場をもつにいたったというものです。
我々のクライアントはこの靴工場にコンサル・資金支援をしているNPOなのですが、このNPOの関与にあたって、工場の社会的責任の改善のために工員の最低賃金の保障などの条件を出していました。この工場もより規模を増やすためには資金が必要だったので、その条件に応じプロジェクトがスタートしました。ところが、それにより人件費が高くなり、現在会社が傾きかけているそうです。うーん、、、
で現場に行ってみると、20人くらいの工員による家内制手工業で靴をせっせと作っていました。なかなかみんな手際よく作業をしていて感心しました。しかしただでさえ暑いニカラグアで、しかも糊づけ行程もあるから火もたいていて、さらに扇風機もないという、ちょっと環境がひどくないか?とも思いましたが、赤字企業に多くを望むのは困難です。
工員の作業をよく見ると、糊づけはハケを使わず指で塗ってたり、最後の仕上げでソールを削る人はマスクもせずにやるなど、労働安全にも配慮がないように思われました。この点を社長に質問すると、実は会社としてはハケやマスクをつけるよう指導しているのですが、昔ながらのやり方がいいという現場の意見で実行されていないそうです。
それでも最終製品はなかなか立派にできてて中国製品とかよりもしっかりしてそうに思い感心しました。でも、よく見ると、タグが"Made in Panama"とか"Original in U.S.A"とかになってて、えー!みたいな。社長に聞くとニカラグア製品だと誰も買ってくれないから、とのこと。社会的企業支援ということでNPOが活動している対象企業でもこういうレベルなんだなあ、と改めて発展途上国でCSR(Corporate Social Responsibility)を普及させることの難しさを学びました。