連投ですが、ニカラグアのまとめとして、マクロ的な観点からニカラグアの政治経済状況について触れたいと思います。
ニカラグアの政治経済状況は実はあまりよくありません。
というのも、07年に発足したオルテガ政権が、反米左派の急先鋒ベネズエラのチャベス政権に足並みをそろえて、反米、国有化的な動きを示しているからです。中米は基本的にはアメリカが主な貿易相手国になるので、それを相手に回して喧嘩をするのは経済にとってマイナスです。あまつさえアメリカもお人よしではないので、ニカラグアへの経済支援を減額しているようです。
こうした中米にあって、ニカラグアと対照的なのが隣国コスタリカです。
コスタリカは中米の優等生と呼ばれ、半世紀ほど前に自国の軍隊を解散して以来、軍事政権の発足による政情不安定といったこともなく、対米協調政策も功を奏し、政治経済の安定した国として現在では工業化も進展しパナマに次ぐ経済国になっているそうです。コスタリカは、なかなかしたたかで、07年に中国からの経済支援や今後の経済交流にメリットを見出すや、反中国・親台湾の外交政策をいっぺんし、親中にくらがえ。
このコスタリカの動きを見て、他の反中国の中米諸国も追随したがっているようです。ニカラグアもその一つで、台湾を正式に国家として承認して国交を開いているのですが、今後中国からのあの手この手の戦略でコスタリカのように寝返るかもしれません。台湾からすれば、せっかくこれまで経済支援を施し、ニカラグアに製造業を送り込むなどの交流を進めてきたのに、と非常に悔しいところでしょう。しかし、イケイケドンドンの中国と、経済の不調な台湾では、どちらにつくべきかは火を見るより明らかです。
ニカラグアに来るまでは、こういう状況になっていることは知らなかったので、さまざまな企業訪問の経験も含めて、非常に来て視野が広がったと思いました。実り多い春休みでした。