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bidding 

まだ夏学期中ですが、もう次の学期の選択科目のビッディングでみんな試行錯誤しているようです。秋学期だけでも100以上選択科目があって、興味のあるものを絞るのだけでも結構大変。。。
その上、選択科目の履修はビッディングという入札のようなシステムで選ぶことになるので、なかなか戦略的な思考とリソース配分が問われます。

ここでコロンビアの場合のビッディングについて、簡単に紹介しておきます。
-持ち点に制限がある(基本的に12000点)。人気授業は8000点くらいかかることもあるため、何をとり、何をあきらめるかを考える必要がある。
-ビッディングのスケジュールがある。各学期の1、2か月前から第一ラウンドが開始し、第4ラウンドくらいまである。各ラウンドごとに、より高い点数を投入した人から順に、通常60人程度の定員数まで登録を許可される。落札できなかった場合は一週間後の次のラウンドで、まだ空いている授業にビッドすることになる。
-過去のビッディングの結果や、不完全ながら春学期(翌々学期)の科目リストが得られるので、それに基づいて、もっとも最適なポイント配分を考えながら動く必要がある。

いろいろ考えた結果、とりあえず次のような科目をとろうと考えています。

-High Performance Leadership
リーダーシップの続編。Feiner教授というコワモテの名物教授の授業。倫理的ジレンマを克服し、上司や部下との関係を巧みにマネッジして、組織の中でいかにリーダーシップを発揮すべきかを学ぶ。個人的には、役所のような組織関係がしっかりしたところで、うまく使えるのではないかと期待大。

-Top Management Process
CEOなどの組織のトップとして直面する組織上の課題を、どう解決していくかを学ぶもの。授業のプロジェクトで、CEOにインタビューしてレポートをまとめたりする。どういう立場にあれ、トップの視点を持ちつつ仕事にあたるべし、という自戒の意味も込めて期待大。

-Tax and Business Strategy
法人税制が企業活動(投資、資本構成、国際展開、M&A)にどのような影響を及ぼすかを、企業サイドのタックスプランニングの観点から学ぶもの。政府と企業が最もダイレクトに関係する税制をテーマに、企業の視点を学ぶ絶好の機会として期待大。

-Financial Market and Economy
金融市場がマクロ経済の発展にどのように貢献し、どのようなリスクを与えているかを学ぶもの。サブプライム問題後のタイミングで、しかも教授がバーナンキ議長のもとFRBで理事をしていたMishkinであるので、非常に面白い話が聞けるのではないかと期待大。

-International Portfolio Management
ポートフォリオにクロスボーダーの株・債権を導入する場合、国ごとのマーケットの違いや、為替リスクなどを考えなければならない。そうした理論を学び、逆にそうしたクロスボーダーで最適なリソース配分を促進するために国としてできること・すべきことを見られれば面白い。

-Corporate Governance
日本が金融市場の整備をしていく上で、根本となるコーポレートガバナンスの考え方が重要である。アメリカ流のコンセプトを学ぶことで、何が日本に持って帰れるか、持って帰るべきではないかを考えたい。
[ 2008/07/12 08:15 ] 授業 | TB(0) | CM(0)

PLSの効果!? 

先週の水曜日からIndependence Dayのため学校が休みになっていたため、メキシコに旅行にいってきました。メキシコでも田舎の方にいったので、のんびりした雰囲気でリフレッシュできました。

しかし飛行機での岐路は、ストレスフルなもので、入国審査で1時間も待たされ、そのせいで当初予定していた乗継便に遅れて帰宅が遅れたのみならず、その影響で預け荷物が別の空港に届けられあまつさえ自宅への配送費用は自己負担という、ふんだりけったりなものでした。

しかし、PLSで怒りを抑える術を習っている身としては、この一連のストレスをコントロールする練習の絶好の機会と前向きに解釈し、待たされた時間で家に帰ったら読まない本を読んだり考え事をするのにあて、あるいはアメリカのオペレーションだから、日本のレベルに及ばないのは仕方ないと、期待水準を引き下げ、結果的に快適な旅ができました。PLSはなかなか使えるなあ。
[ 2008/07/08 12:59 ] 授業 | TB(0) | CM(0)

Leadership 

さて中間試験も終わって、先週から第二学期後半戦がスタートしました。
Decision Modelが前半で終了し、新たにLeadershipとManagerial Accountingが始まりました。
今日はそのうちのLeadershipについて。

Leadershipの授業というと、おそらく多くの人が「そんなのどうやって教えるの?」という疑問を抱くと思います。また、そもそも理想的なリーダー像も、国や業界によってもしくはその時の他のチームメンバーやタスクによって異なるかもしれません。さらに言えば、リーダーとはカリスマなどの先天的な資質が重要であって、リーダーの星の下に生まれなければリーダーとはなれないという見方もあるでしょう。定義自体があいまいで、しかも先天的な資質が必要なものを授業で教えて意味があるのかと。

しかし、リーダーシップが後天的に伸ばせないかと言われれば、リーダーシップを広く定義づければ伸ばせると言えると思います。モチベーション、コミュニケーション能力、交渉力、問題発見・解決能力、ネットワーク能力など、特別な才能がなければできないものではないように思いませんか?さらに言えば、Growth Mindsetの考え方からすれば、変えられると信じることで自分の能力や感じ方は変えられると言えると思います。

また、リーダーシップは非常に広い概念なので、授業で一つの理想像を示して学ぶという方法論は向かないことは正しいと思います。この点、コロンビアの「自己認識に基づく自己改善プログラム」という方法論は非常に有効だと思います。

どういうことかというと、まずクラスメートや職場の上司や同僚からの360度評価レポートを各人が作成します。それを分析して自分のリーダーシップに関する長所・短所を整理します。それに基づいて、コーチングプログラムを受けて改善の方法を探り、自分の将来キャリアも踏まえつつ自己改善プログラムを個人個人で策定する、というフレームワークになっています。

これは非常にフレキシブルで、個人の能力の違いやニーズに応じた処方箋を作れるだけでなく、本人がしっかり考えることで、実際に変わらなければならない本人がエンゲージされるので、非常に効果的なのではないか、と感じました。

こうしたリーダーシップ能力はMBAの授業の中でも直接政府の仕事に役立てられそうなので、そういう意味でもしっかり頑張ろうと思いました。


[ 2008/06/30 11:15 ] 授業 | TB(0) | CM(0)

Growth Mindset 

PLSのキーコンセプト、Growth Mindsetについて。
これは、スタンフォードの心理学者Dweck Carolの著作「Mindset: the New Psychology of Success」(まだ和訳は出ていないようです)にまとめられているアイディアですが、要するに人間の能力やパフォーマンスは才能よりも努力によるところが多いという考えです。そして、そうした努力でなんとかなると信じているかどうかが、その人の能力を開花させるために非常に重要であるという考えです。

授業では、ふた組の絵をつかって、Fixed Mindset(才能のほうが努力よりも重要)vs Growth Mindsetの違いを示しました。その絵は一つは小学生が描いたような、稚拙なポートレートで、もうひとつは美術学生が書くような、ラフながらも印象的な肖像画。

ところが、実は両方とも同じ人の作品。稚拙なほうが本来のその人の絵で、上手なほうがその人が10日ほど絵のレッスンを受けた後に描いたもの。アートという、とかく才能が多くを決すると思われがちな領域でも、ちょっとした練習で飛躍的に上達するという例でした。

もちろん僕のような本来的にFixed Mindsetの持ち主でも成長できないわけではありません。自分の向いている分野だから惜しみなく努力をする、という人もいるでしょう。しかし、自分が苦手な分野にはチャレンジしようという気持ちが少なくなるのも事実です。

僕の場合、さまざまな人生での必要性に応じて頑張って苦手分野を減らし得意分野を増やすように取り組んできたつもりですが、分野の偏りがあることもまた事実です。この際、信ずる者は救われるということで、Growth Mindsetに乗り換えて、さらに自分を磨いていこうと思いました。
[ 2008/06/09 13:42 ] 授業 | TB(0) | CM(0)

日本人は交渉が苦手? 

よく国際交渉などの場面において、アメリカのハードな交渉スタイルに押されて日本が煮え湯を飲まされる的な図式で語られることがあります。アメリカに限らず、中国韓国との外交面でのプレッシャーなど、日本(人)は交渉がへたで弱腰という風に言われる場合が多いように思います。こうした日本人の交渉の下手さはなぜなのか?どのように交渉すべきなのか?といった問題意識から、今学期は交渉学(Managerial Negotiating)を学んでいます。

交渉を複数の関係者間でのやりとりを通じて自分の利益を最大化しようとすること、と広くとらえた上で、いくつかの軸で整理するとすれば、
・一回限りか、長期的な関係を想定した交渉か、
・2人(2団体)か、3人(3団体)以上か、
・ゼロサムか、プラスサムか
などが考えらえると思います。
現在授業では、一回限りで二人のみの関係を前提に、ゼロサムとプラスサムでどのように交渉についての考え方が違うか学んでいるところです。

僕の交渉スタイルは非常に日本人的で、ゼロサムの交渉が苦手です。ぎりぎり嘘にならない言い方で、ぎりぎり攻めないといけないというのは頭では理解しているのですが、どうしてもそこまでやれない。同じアジアでも中国人は全然違って、交渉上手なアメリカ人も辟易するほどハードに交渉していました。

他方、今日からプラスサム(協力して、交渉の結果得られる合計のリターンを最大化することを基本とする)の場合は、僕は得意です。プライオリティに関する情報を適切に交換し、譲るべきところで最大限ゆずって、とるべきところで最大限とらせてもらう。これで喧嘩するよりもお互いに利得が大きくなるところを目指す。非常に快適です。

直感的な議論ですが、日本人が交渉が苦手なのはゼロサムな場合だと思います。それは、日本人は人間関係を継続的・協力的なものとして構築しようという考えが強いからだと思います。そして、頭の切り替えがうまくできないまま、非日本人を相手にしてゼロサムな交渉に臨めば、鴨がねぎをしょってくるようなものなのかもしれません。

なんとか授業が終わるまでには、気おくれせずに自分の利益を最大化するようなハードなスタイルもスキルとして学びたいと思います。。。
[ 2008/06/05 12:08 ] 授業 | TB(0) | CM(0)
プロフィール

natsuki

Author:natsuki
コロンビアMBAに2008年1月から留学しています。

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